本と映画

グローバルに通用する異能を開花する

レビュープラスさまより献本いただきました。 3度めのデジタル本です。

大前研一最新刊『グローバルに通用する異能を開花する』公式サイト

「これまでの日本は平均的で質のよい人材を育ててきた。これまでの大量生産時代はそれでもよかったのである。ところがこれからのネットワーク社会で求められるのは、突出した個人である。日本が今のような生活レベルを維持したいのであれば、世界レベルのリーダーになれる人材を養成していかなくてはいけない。ところがそういう人材をどうやれば育てることができるのかという議論がまったくないのが日本なのだ。」 まえがき より

そうそう、みんな同じじゃなきゃだめだ!って感じの教育が、未だまかり通っているような気がします。

そんな中、国際パカロレアやインターナショナルスクールなんかに我が子を通わせたり、親子留学してしまうなんてのも、耳にします。

しかっし!我が家含め、一般庶民にはそれは簡単にできることではありません!

じゃあ、どうしたらいいの?という問いにも、言及されています。

 

幼稚園や保育園の存在は、幼児が社会性を磨く場所

ここでいう異能とは、ざっくりいうと

これまで想定されなかった社会や経済の変化を受容し適応できる、そして、多様で新たな価値を社会に対して想像することを目指して行動できる

という感じで書かれています。

じゃあ一番思いつくのは、グローバルな人材に育てたい!ということなのですが、

学校で早期教育をするならば、…(中略)…社会性を身につけさせることがより重要

あくまでその子を尊重して肯定的な体験を与える方が,子どもは伸びますし、グローバルに創造性を持って生きる子どもを育むという観点でも合っている

P.113

幼児からアルファベットを教えるよりは、社会性を身につけるほうがよりよく、その場所が幼稚園や保育園であったりします。保育園でも教育を取り入れたりといった「幼稚園化」が増えてきていますが、それは真のグローバルな人材にするには的外れではないでしょうか。

でも、ただ集団生活をさせるだけでは、異能をもつ子どもには育たないです。じゃあどうすれば?

子どもと親が積極的にディスカッションをすること

「なぜそうなのか?」といった問いなどを通じ、自分で考える力を身につけさせることができます。

P.113

ようは、「はい」「いいえ」で答えられる、Closed Questionではなく、Open-ended Question つまりお、 なに?(what?)やなぜ?(why?)で答える、つまり自分の頭で考えさせる質問が有効です。

しかし、これ、私が小学校5年生の長女に「どうして?」「なんでそう思うの?」とか聞きまくると、「うざい!」と言われることもしばしばなのですが…教育に失敗した?(⌒-⌒; )
 

我々が身近にできること

それでも、めげずに我が子を異能ある子に育てるには、以下の5つがを身近に取り入れてみましょうと紹介されています。

  1. 朝の慌ただしい時間に、子どもが一見すると無駄に遊んでいるように見えたり、何かをぼんやり眺めているように見えたとしても、5分でも寄り添って対話をする
  2. 何かを教えるより、気づきを促したり、理由を考えさせることを意識してみる
  3. 休みの日には座学をさせるよりも外に出ていろいろな体験をさせる
  4. 子どもの好奇心をサポートし、挑戦したくなるようなプロジェクトを体験させる
  5. 子どもの行為をスマートフォンで記録したり書き留めたりし、夫婦間で気づきを共有し明日の子育てに役立てる

P.105

難しそうですが、2.の5分でも対話をする や、3.の外出していろいろな体験をさせる、などは取り入れやすそうです。

我が家は、旅行で体験だけは十分過ぎるくらいしていますね。

夫が家族連れで釣りや自然観察会など、自然にふれあうイベントに家族ぐるみで連れて行くものだから、長女が釣り好き動物好きになってしまいました。

読書嫌いなはずなのに、「タマゾン川」の本は「すっごく面白い!」と読んで私にも薦めること!

子どもの年齢が上がるほど、対話する時間は減ってくるような気がします。クラブや習い事以外に、親よりも友達とあそぶ時間が大切になりがちですしね…特に男子。

取り返しがつかないうちに、今のうちにいっぱい話を聞いて受け止めてあげることが必要となってきます。

忙しい!と手抜きしないで、子どもとキャッチボール(言葉も体験も)する必要を、ひしひしと感じました。

 

 

子どもの教育だけでなく、おとなになってからも取り入れたい、「相手の意見を整理・分解し、議論を詰めていく力」​や「ネイティブの力をうまく利用する”大前流”英文ライテイング術」など、読み応えがある物ばかりです。

個人的に取り入れたい習慣は、

新聞を読んでいるとき、会議で相手の話を聞いているとき、ほかにもあらゆる場面で「一言で言うとどういうことなのか?」と言う問いを自分に発し続けるのだ。 P.139

そして、我が子たちには、「将来何を目指す為に、世界のどこで、何を習得したか」、自身を持って答えられるようになって欲しい。

「日本のどの大学に進学したのか」が重要ではなく、「将来何を目指す為に、世界のどこで、何を習得したか」が問われる時代になる。「どこで、何を学んだのか?」、「そこで、どのような友人に巡り合ったのか?」、「そこから、どのような人生の目標を見いだしたのか?」、「あるいは「自らの目標を達成する為に、どのような職業を進路として選択したいのか?」等の設問に対して、明確な意見を発することができ、行動することができる人材が求められるようになるのではないか? 

P.206-207

もう10年以上前交換留学生だった大学生の時には、ヨーロッパで「何を勉強していたのか?専門は?」と、それはもうよく尋ねられてました。当時の私は、うまく答えられなかった…。子どもたちには、私の二の舞を踏んで欲しくないと思います。

そんな思いがわき出た、読後でした。

今からでも遅くない。頑張ろうっと!

 

最後に、レビュープラスさまより献本いただきました。ありがとうございました!

まえがき――いまなぜ「異能」が求められるのか 

第1 章 Forces at Work ――30 年後の未来から今を考える

1.異能教育の必要性
高速道路の鹿
異能を発掘するアメリカの教育
「知らない」といえる勇気
2.日本経済・世界経済はこう動く――この三十年を反省し、新たなる三十年に備えよ
この三十年の失敗から学ぶべきこと
人口動態だけが唯一信用できる未来予測
地方創生はまさに「毒まんじゅう」
堅実な米と欧州、中国は一発逆転も!?
あなたは産婦人科で商品を売り込めるか?
3.日本人が進むべき道とは――「日本のビジネスパーソンよ、和僑として世界にはばたけ」
世界を相手にする「和僑」たちの力強さ
いま、世界で最も優秀な人材とは?
多くの人材を輩出した「出稼ぎ国家」アイルランド
「日本のことが好きな国」の共通点とは?
日本のエネルギー問題を解決する秘策とは?
ボーダレスな世界はすぐそこに来ている
「ボックスの外」に出て考えられる人材になれ!
第2 章 企業と学校の現場でおきている課題

1.経営の急速なグローバル化についていけない日本企業
◉真面目すぎる日本企業――車座会議とコスト削減では勝ち目はない
◉トップは旅に出よ、そしてゼロべースから考えよ
2.子に知ってほしい 就職するということ
3.「未来の学校づくりに関する調査研究報告書」より
第3 章 0 歳から18 歳まで、異能を開花するための人材育成

1.国際バカロレア――グローバルに通用する教育体系
1)国際バカロレアとは?
2)コラム:私と国際バカロレア
――国際バカロレアアジア太平洋地区委員、東京インターナショナルスクール代表、
(財)世界で生きる教育推進支援財団理事長 坪谷ニュウエル郁子 氏
3)インタビュー:スイス・ベルン国際学校名誉校長 ケビン・ペイジ 氏 
4)才能ある生徒の力を引き出す:包括的モデル
――アオバジャパン・インターナショナルスクール学園長 ケン・セル 氏 
2.異能を育む幼少期の教育
1)世界における幼児期の教育
2)インタビュー:一般社団法人インターナショナル幼児教育協会 代表理事 前田郁代 氏
3)語学教育は「幼稚園から」が肝心――バイリンガル環境で“頭脳開発”
4)小学校での英語教師の補充が課題
第4 章 21 世紀の日本人ビジネスパーソンに必要な能力

1.グローバル教養力
◉自国のことを外国人にきちんと説明できるのが真の教養人だ!
◉細かい知識よりも物語として語れ
◉土曜日を有効に使って話の引き出しを増やせ
◉西洋文明の原点は ギリシャ哲学にあり
2.グローバル・マインド    ――相手の価値観に対する理解がすべてのベースだ!
 
◉まずは相手の話をしっかりと聞くこと
◉「Please =ていねい表現」というのは間違いである
◉英語のニュアンスは肌で覚えるしかない
3.議論する力 
◉「傾聴」「質問」「説明」この三つの力をまず磨け!
◉「議論を詰める力」が圧倒的に不足している
◉議論の質を高める「悪魔の主張」とは?
4.結果を出せる英語力    ――英語をマスターすればあなたの未来は確実に変わる! 
◉「英語で仕事ができる人」が世界中で爆発的に増加した
◉受動的な勉強法では英語は絶対身につかず
◉まずは徹底的にヒアリングをせよ
◉英語の勉強がなぜか長続きしない理由
5.感動させるスピーチ力 
◉論理の飛躍や矛盾を海外の聴衆は見逃さず
◉ YouTube などで名演説を観て学べ
第5 章 BBT で実践するテクノロジーを活用した異能教育 

1.「育成の法則」  BBT 大学学長 大前研一
2.“eラーニングで上場&大学院開学10 周年” 1 歳半から社長までの生涯教育&三世代教育をeラーニングで実現していく ――ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部学部長  宇田 左近 氏
3.コラム: ビジネス・ブレークスルー(BBT)における教育 
◉ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学・大学院
 
◉ Bond-BBT MBA プログラム ――日本人ビジネスパーソンが世界と渡り合うための力、「異能」を鍛える場
◉問題解決力トレーニングプログラム
◉リーダーシップ・アクションプログラム ――大前研一監修による、時代に求められる真のリーダー育成プログラム
◉資産形成力養成講座
あとがき 209

ゆきるん

ダラ奥です

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