本と映画


レビュープラスさまより献本いただきました。
2度めのデジタル本です。
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今の日本の教育は「アカデミック・スマート」と定義し、これからは「ストリート・スマート」でないとダメだ…といったことを軸に、ではどうしたら良いかと提言がされています。
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Pert1と根本的な主張は、「自分で食っていける人材を育てる」

というものは変わらないのですが、より強い主張で、他の北欧諸国やアジアの国との教育制度を比較して、日本の教育について、改善すべき点をあげています。

ざっくり自分なりに掴んだことは、

  1. できる人材は英才教育を施しどんどん伸ばす。その他は社会人として基本的な食っていける能力を身につける制度にする。
  2. 社会人でも、学び直せる環境を作る
  3. 大学をでてすぐに、即戦力になる人材を大学のカリキュラムに入れる

といった感じです。(ざっくりすぎて、すみません)

有名どころの大企業では、大学の新卒をとったら、1年は即戦力とみなさず教育を施すとか。逆に、第2新卒などの、他の会社勤めを経験した学生は、変な手垢が付いているから、採用したくない、といったことを耳にしたことがあります。

でも、バブルの時代ならともかく、今はそんなゆとりのある時代じゃないでしょ!どの企業も、即戦力がほしいはずです。

外国で留学して、外国の学生と議論した経験がありますが、その中で「専門」についてのテーマがありました。私達日本人学生は、「どうしてその科目を専攻したのか」という問いに、「ここしか受からなかったから」とか「大学で選んだから」とかしか言えませんでした。

しかし、大学は、社会で活かせる、より深く専門知識を身につける場なんですよね。

だから、大学生になったら、より一層彼らは勉強しています。

「大学に合格したら遊ぶぞ!!!バイトするぞ!」という、よくある日本の大学生とは大違いです。

そうじゃない、まじめに勉強する大学生もいます。が、勉学する意識を持った学生は少ないような気がします。現在、大学や専門学校で社会人に教えている立場からしたら、そう感じざる得ないです。

そして、「我が子は、そう合ってほしくないなぁ~。他に負けない専門性を身につけて、社会に羽ばたいてほしいなぁ」と思うわけです。

では、どうしたらいいのか。

日本の教育制度を変えるべきだと主張されているわけですが、すでに小学生の子どもを持つ私には、それまで待ちきれないわけで。

こればっかりは、親が主導権を持って、せめて自分の子どもはそう導かなければいけないのです。

では、どう導けばいいのか。

専門性を伸ばすには、その子の得意分野を見極め、それを伸ばすようにすることが大切なのです。

今の日本の義務教育では、全員を均一に伸ばす、しか目が向いていません。そう感じます。

教師個人では、各子どものいいところは見抜いていますが、制度としてそれを評価する場がない感じです。

この本では、外国の学校を含めた、日本の教育制度の枠にはいらない教育施設に入れる、等の提言がされています。

余程のお金に裕福なそうでない限り、そして、日本の教育制度に切実な危機感を感じている親でない限り、そんな思い切ったことはやりにくいですね。

我が家では、留学も視野に含めて学資保険をかけていますし、私が留学してプラスになった経験から、子どもにも留学経験を望んでいます。しかし、コレばっかりは子どもの意思が関わってきます。

今、できることは、枠にはまらないダイナミックな考えを持てるように導きつつ、基本的な学力は身に付けてもらう、って方針になるのでしょうか。

すでに、裕福層の師弟は、スイスやシンガポールに行っていますしね。
(夏休みに滞在したスイスで、現地人の優雅で裕福な生活をかいま見て、底力を感じました)

そこまで出来ない庶民も、危機感を持ちつつ、せめて自分の子ども達は何とかしないなぁ、と感じました。

また、新卒と新卒以外の枠だけではなく、採用する会社側で、個人の能力とやる気と将来性を見極める(伸びしろがあるか)をもっと評価できるような、そんな意思改革が必要ではないかとも。

日本人は、特に出身大学(または高校)で人を評価しがちですが、大学のネームバリューに関係なく、専門性や経験をもっと評価する、そんな素地がないといけないのかも。

社会に出たら、出身大学のネームバリューなんて、全く関係なくなりますからね。

止めどなく、思いをつらつらと書いてしまいましたが、日本国民が各個人で、それぞれの能力・底力を上げていけば、日本という国もそれに合わせて、また上昇していくのではないかと思います。

出る杭がいっぱいいてもいいじゃん、どんどん伸びて世界を相手に、成長していけば、みんなが幸せになれるよ。

そう、思った読後でした。

大前研一通信特別保存版Part.VII

「 挑 戦 」~新たなる繁栄を切り開け! ~
まえがき
第1章 教育改革への「挑戦」
1.ストリート・スマートが「新たなる繋栄」を切り開く

2.世界の教育トレンド
(1)国家戦略を考えるうえで一番大切な問題は「教育]
(2)21世紀の教育をめぐる二つの大きな変化
(3)先進国の現実に教育制度が全く合っていない日本の問題
(4)日本人をアンビションの無い国民にした「偏差値」問題
(5)学歴インフレが進行している現状
(6)エリート・リーダー教育の世界の取り組み
(7)教育で世界から遅れをとった日本のわけ
(8)アメリカの落ち込み
(9)安定した卒業生を育てるドイツ・スイス型特徴
(10)アジア型詰め込み主義か、北欧型「考えさせる教育」か
(11)日本の教育の問題点
(12)再教育、企業の場合
(13)人材は国力を決める一番大きな武器

3.日本の教育の問題点
(1)米国は、強者を呼び込むが日本は、強者が逃げていく!
(2)「ストリート・スマート」なリーダーを目指せ
(3)21世紀型子育てのすすめ

4.21世紀の教育へ
[クオリティ国家」という選択]
(1)世界で繁栄する「国のかたち」
(2)道州制のダイナミズムが日本を変える!
(3)人材育成こそが「道州」の最大の仕事
[未来の学校づくりへの示唆]
(1)文科省は何をやる組織なのか
(2)義務教育の役割の定義
(3)稼ぐ力を身に就ける大学
(4)グローバル時代のコミュニケーションとしての英語
(5)新しい教育システムの設計
[社会人の再教育]
(1)社会人の再教育で後れを取っている日本
(2)なぜ少子高齢化の時代なのに「教育」が21世紀最大の産業になるのか?
[大前研一が語るグローバルに活躍する人材の育成]
(1)21世紀の「勝利の方程式」
(2)語学は「通じてなんぼ」の世界
(3)教育の制度の大胆な切り換え
(4)社会人のための大学・大学院

第2章 答えがない時代への「挑戦」
【BBT大学・BBT大学院・BONDーBBT MBA】
1.BBT大学
(1)なぜ今「新興国」に出ていく時なのか?(大学講義「新興国ビジネス事例研究」より/椿進BBT大学経営学部教授)
(2)世界で通用するための「2つの力」
(3)BBT大学の講義で重要視する「実践と行動」
(4)BBT大学生の紹介
(5)BBT大学生の「行動の変化」
(6)失敗が許される環境
2.BBT大学院
(1)“正解"がない時代に求められる力とは?
(2)この時代を生き抜き成果を上げるために、BBT大学院では何を学ぶか?
(3)国内・国外問わず活躍する修了生たち
(4)卒業後も、自分に必要な武器を得ながら学び続ける修了生たち
3.BOND-BBT グローバルリーダーシップMBA
(1)Bond-BBT グローバルリーダーシップMBAプログラムで学べることはなにか
(2)Bond-BBT MBAでのプロセス
(3)Bond-BBT MBA 卒業生の声と成果
Bond-BBT MBAプログラムディレクター コメント
第3章 問題解決思考への「挑戦」
~大前研一の発信から学ぶ ~
<原発・エネルギー問題>
1.新政権はロシアと電力輸入などの経済協力を進めよ
(1)日ロがじっくりと話し合う好機
(2)極東地域での中国依存にロシアが危機感
(3)ロシアの焦りを利用し、有利な条件で天然ガスの調達を
(4)サハリンから電力を持ち込む技術はすでにある
(5)平和条約締結も視野に入れた広範囲な話し合いを
*エアキャンパス発信事例紹介(各学生コメント抜粋
) 2.国家的危機にある日本は、再生可能エネルギー政策を改め、 石炭火力を見直せ
(1)太陽光発電の買い取り価格がようやく1割下げへ
(2)ドイツやスペインでも引き下げが進む
(3)今後注目されるのは低コストの石炭火力
(4)韓国、米国、ドイツは4割以上が石炭火力
(5)米国のシェールガス革命が起こす「世界の玉突き現象」
(6)エネルギー問題は実現可能なプランが重要
*エアキャンパス発信事例紹介(各学生コメント抜粋)
<政治問題>
3.日本で政権交代がうまくいかない本当の理由
(1)民主党政権は、「アラブの春」現象
(2)自民党政権の本質とは
(3)地方に金をばらまき、票を買ってきた
(4)自民党外交は“属人的な外交"
(5)小選挙区制は、デメリットが大きい
*エアキャンパス発信事例紹介(各学生コメント抜粋)
<教育問題>
4.「世界の教育トレンド」関連エアキャンパス(AC)発言
あとがき

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